2018.11.30常磐会学園大学にて平野区社会福祉協議会法人化25周年記念の第2弾講演会として「児童養護施設で育った私の話」を開催しました。

11月24日(土)に常磐会学園大学にて平野区社会福祉協議会法人化25周年記念の第2弾講演会として「児童養護施設で育った私の話」を開催しました。

 講師として、自ら児童養護施設で7歳から暮らした経験を持ち、現在は名古屋で活動をしておられる特定非営利活動法人なごやかサポートみらい 理事長の蛯沢光(えびさわあきら)さんをお迎えし、①施設入所前について、②施設生活について、③施設退所後について、④当事者活動や仕事について、⑤結婚・妊娠・出産・子育て・家族についての5つのテーマに沿ってお話しをいただきました。

 当日は約80名の方が参加され、区内の方だけでなく、他の地域から、遠方では京都・奈良・和歌山などからもお越しいただいたほか、さまざまな立場や幅広い年齢の方に聴いていただけた講演会となりました。
講演会で蛯沢さんは施設生活を振り返り「(施設職員は)きちんと話を聞いてくれていた。自主性を尊重してくれた」と、人と関わることはその人と対等にきちんと向き合うことが大切であると経験をふまえた自身の生き方を話されました。また、子育てについて「自身がされたことしかできない」と環境が影響すること、そのなかで「自身がさまざまな大人たちに大切にされてきたことを実感した」とも話されていました。

 参加者からは、なかなか児童養護施設について知る機会がなく、当事者であった方からお話しを聞く機会も少ないこともあり、施設理解につながったとの声をいただいたほか、「地域や自身の子どもの話をしっかり聴きたい。話したい」「人との関わりを大切にしたい、寄り添いたい」などの声があり、参加者の方それぞれの気づきや思いの確認につながる機会となったようです。

 改めて、講師の蛯沢さん、また、会場提供にご協力いただきました常磐会学園大学、貴重な機会をありがとうございました。
 講演会に参加いただいたみなさま、お疲れさまでした

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